3/27(水)至・東京編



この日は朝６時３０分起床。前日はあまり眠れなかった。

共に同じ学会に参加する友人Ｔ（今後ちょくちょく登場）とバスセンターで待ち合わせ。

それにしても荷物が重い！！ほとんどが着替えではあるが、もっと減らせたと思う。

午前９時３０分発・福岡空港まで直通の高速バスに乗る。空港までの所要時間は２時間。

前日よく眠れなかったのでここで寝ておこうと思ったが、

明日の学会発表、そして学会後のドリームツアーの不安と期待とで目はかえって冴えるばかり。

遠足前の小学生じゃないんだからよ。

さて空港に到着。バスが停車するのは国際線ターミナルのほうなので、

空港のバスで国内線ターミナルへ移動。

搭乗手続きと荷物の手続きを済ませ、ようやく一息つくことができた。

フライト時刻まで時間があるので、友人Ｔと空港内を見て回ることに。

本屋に土産物、ゲームセンター、インターネットコーナーと本当に色々ある。

レストランも豊富にあって飲食街といっても差し支えないほど。

そんな中、ある土産物屋で、化石や水晶・天然石のアクセサリーを置いているのを発見。

化石と言ってもいろいろあって、葉の化石をそのままシャーレに入れて売っているようなモノから

アンモナイト（？）の化石を綺麗に研磨してアクセサリーにしたモノ、とさまざま。

「へぇー空港でもこんな店があるんだ・・・」と思いつつ、

近くに置いてあった天然石のコーナーへ。

天然石といえば、視覚的に綺麗とか、インテリアとかあるだろうが、

やはり扱いは主として開運グッズとしてである。

”この種類に石にはこんな効果ありますよ。”などとポップが見てて楽しい。

水晶や翡翠や琥珀が未加工で置いてあったり、指輪やペンダントに加工して売っている。

猫目石って最近はキャッツアイという呼び方するんだね。



「都会（まち）は煌めく Passion fruit〜♪」



などと口ずさみながら、何気なく捜してみる。



「恋愛運があがる天然石はないかな・・・・・・・」と。



俺ってしょーもねーな（笑）

と苦笑いしたところでふと気が付いた。



俺は明日何をする！？

そうだ！！学会発表だ！！



チョビ髭で頭をポマードなんかで固めた偉い学者センセー達や他の大学生の前で、

今までの研究成果を発表しなければならない。

しかも分野は精密工学！

なんでも理論詰めで、曖昧なことは決して許されない！！

少しでも理屈に合わないと教授センセーらに「それはおかしい」などと突っ込まれる。

発表題目をここで説明しておくと

『粗粒ダイヤモンド砥石を用いたガラスの延性モード研削加工（第一報）』

研究している当人でさえ、簡略に説明しろと言われるとぐっと詰まってしまう。

理工学のど真ん中ストレートですよ！！そんな研究発表をする人間が



天然石で開運なんて笑われる！！



しかもよりによって



「恋愛運があがる天然石はないかな・・・・・・・」



俺ってしょーもなさすぎ！！





その後、適当に昼食のパンなんかを購入し、食べているうちに飛行機に搭乗する時間が来た。

手荷物のチェックなども問題なく済んだ。

２年前の修学旅行の際はベルトのバックルが金属探知器に引っかかり、

女性の係員に下半身をチェックされまくり、という楽しいイベントがあったが

今回は特に何もなし。

飛行機はほぼ満席だった。羽田までのフライト時間は約１時間半。

今更だけど航空機ってホントに速いね。

さて飛行機の中で今度こそ寝てやろうと思ったが、やっぱり期待と不安で眠れない。

仕方なく、備え付けの医者の聴診器みたいなヘッドフォンで音楽を聴いたり、

東京に着いてからの予定をタウン誌なんか読んだり、友人Ｔと話したりして過ごす。

飛行機は特に問題なく羽田に向かっていたが、関東上空に厚い雲があるらしく、

飛行機が揺れる揺れる！





「ただいま気流が悪い所を通過しております♪」





「♪」じゃねーよ機長！！





飛行機酔いってバス酔いと違って急性なモノだね。

本当に吐きそうになった。

紙でできた備え付けの履き物入れに

”気分が悪いときにはご利用ください。”と書いてある



履き物入れが吐き物入れに変身ってワケね♪










うげぇ〜くだらなくて余計気持ち悪い！！




いざその乱気流を抜けると拍子抜けするほど揺れが収まる。吐き気もすぐ収まる。

旅行慣れしている人には別になんの問題もないんでしょう。あれくらいの揺れぐらい。

予定より５分ほど遅れて飛行機は羽田に到着〜♪

大荷物を受け取り、京急線→山手線と電車を乗り継いで、

今夜泊まるこれからの日程でおそらく最もスィートでエレガントあろう

一泊するのみの旅行会社が用意してくれた池袋のホテルへ向かう。

つづく・・・・